【ホンダ CB400】液晶(LCD)変色・基板劣化・表示不良を完全オーバーホール!大阪府門真市の整備士が修理!

ホンダCB400(CB400SF・SB)のアナログメーターは、見やすさ・デザイン性・実用性のすべてに優れ、長く愛用される人気モデルです。しかし、発売から年月が経つと液晶(LCD)変色・バックライトの暗さ・針の不安定動作・基板劣化 といったトラブルが徐々に進行します。
今回は、実際にご依頼をいただいた CB400メーター修理事例 を解説していきましょう。
同様の症状に悩む全国のCB400ユーザーに向け、当店がどのような修理工程を経てメーターが蘇ったのかをご紹介いたします。ご参考になれば幸いです。
● 修理前の状態:外観では判断できない“劣化の進行”
まずは修理前のメーター外観をご覧ください。

この段階では大きな破損は見えませんが、実際には以下のような症状が発生していました。
- 液晶(LCD)が茶色く変色し視認性が低下
- インジケーター部分が黄ばみ、日中でも見えづらい
- 紫外線による内部パーツの経年劣化
- 針の位置がわずかにズレている
- レンズ内部の曇り
特に 液晶(LCD)の茶色変色 は、CB400のアナログメーターで非常に多い症状であり、内部の液晶が経年で焼けることが原因です。
●メーター背面:湿気・振動・経年による劣化が顕著
次にメーターの背面をご覧ください。

背面は外観よりも 経年劣化の蓄積が分かりやすい部分 です。熱・湿気・振動の影響を直接受けやすいため、外観よりも劣化が進みます。
- ゴムブッシュの硬化
- 湿気の侵入による内部の汚れ
- 配線保護材の経年劣化
- ハウジング固定部の振動ダメージ
一見問題が無いように見えるメーターでも、内部にはこうした蓄積したダメージが潜んでいることが多いのが特徴です。
これらは決して珍しいものではなく、CB400を含む多くのアナログメーターで共通して見られる経過です。
こうした「外観では見えない内部トラブル」が、液晶や針の不具合へと繋がっていきます。
●内部基板チェック:修理の核心部分
続いて、内部を分解して基板の状態を確認します。
【劣化が確認された基板】

メーター修理で最も重要な工程が 基板チェック です。
基板はメーターの心臓部分であり、ここに不具合があると表示全体が不安定になります。
今回確認できた主な症状は以下の通りです。
1.ハンダクラック
CB400のような振動が多いバイクでは、ハンダが経年でひび割れやすく、
- 液晶が点いたり消えたりする
- 針の動作が不安定でガタつく
- バックライトが暗くなる
といった症状が発生します。
2.パターン腐食
湿気の侵入により、基板の導通パターンが黒ずんだり抵抗値が上昇したりすることがあります。
放置するとさらに腐食が進行し、メーターの誤作動や完全不動につながります。
3.液晶の劣化(LCDの茶色化の主因)
今回のメーターも、液晶そのものは正常でしたが、液晶の変色 により画面が茶色く見えていました。
つまり、
「液晶が壊れているように見えても、実際には液晶交換で復活する」
というケースがほとんどです。
● ハンダ補修・導通改善・基板洗浄を実施
基板の劣化ポイントに対し、次の作業を行いました。
- 全ハンダ点のチェック
- 割れがある部分の再ハンダ
- 電源ラインの導通改善
メーターは電子機器であり、メーターの“心臓部”とも言える基板を丁寧に修復することでメーターの寿命と機能性が大きく向上します。
● 液晶交換 —— LCD復活の決め手
CB400メーターで最も多いトラブルは 液晶(LCD)の焼けによる茶色変色 です。
これは液晶の劣化が原因であり、液晶を貼り替えると劇的に改善します。
液晶は角度が数度ズレるだけで表示が黒くなるため、繊細な技術が求められる作業です。
新品の液晶に交換することで、
- 表示の鮮明さ
- 文字のコントラスト
- フォントの視認性
が改善し、新車時のような表示に戻ります。
●修理完了後の通電テスト—— すべての表示が正常化
修理が完了したら、必ず通電テストを行い、針・液晶・バックライトなどが正しく動作するか確認します。
復活したメーター(通電後)がこちらです。

最終テストでは以下の項目を確認します。
- LCD表示がはっきり見えるか
- バックライトが均一に点灯するか
- 針が正常に動作するか
- インジケーターランプが点灯するか
- 初期化時の針の動きに異常がないか
写真のとおり、修理前とは比較にならないほど視認性が向上し、メーターとしての信頼性を取り戻しました。
動画でもご確認いただけます!
●CB400メーター修理依頼が増えている理由
CB400に限らず、年式が古いバイクのメーターは共通して以下の課題を抱えています。
- 純正新品メーターがすでに入手困難
- 中古メーターも同じように劣化している
- 液晶(LCD)が紫外線に弱く、経年で必ず劣化する
- メーター不良は車検に通らない
- CB400は長く乗るユーザーが多い
このような背景から、当店への CB400メーター修理依頼は年々増加 しています。
●当店のメーター修理の特徴
当店の修理は、単なる部品交換ではなく 基板レベルでの再生修理 を行うのが特徴です。
- 液晶の交換技術
- 基板の再ハンダ・導通改善
- バックライト修復
- レンズクリーニング
- 全国宅配修理に対応
- 修理後の動作保証つき
新品が手に入らなくなりつつある今、CB400のような貴重なアナログメーターは、適切に修理することでまだまだ長く使うことができます。
●まとめ
今回のCB400メーター修理では、内部基板の劣化と液晶の変色が主原因でしたが、適切な処置により新品同様の視認性を取り戻しました。
アナログメーターは適切に修理することでまだまだ現役で使えます。
同じ症状でお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
以下の症状がある場合は、早めの修理をおすすめします。
- 液晶が茶色く見える
- バックライトが暗い
- 針がふらつく
- レンズがくもる
- 表示の視認性が落ちている
これらはすべて修理で改善できます。どの症状も 当店で修理可能です。
当店では全国からの宅配修理に対応しているため、遠方の方でも安心してご依頼いただけます。
全国のCB400ユーザー様からのご依頼を心よりお待ちしております。

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